お通しとは?注文していない小皿の料金・断り方と、居酒屋での楽しみ方
更新日 2026年11月7日Dynamic Japan Travel 編集チーム/監修:登録旅行業者(愛知県知事登録旅行業第3‑1590号)編集ポリシー

お通しとして出る小鉢の一例。最初の飲み物と一緒に楽しむ一品です(AI生成)
目次
居酒屋で席に着くと、まだ注文していない小さな料理が運ばれてくることがあります。「頼んでいないけれど、食べていいの?」「無料のサービス?」と戸惑うかもしれません。
その一皿は、「お通し」と呼ばれる、料金のかかる料理かもしれません。チップとは違い、店が決める料金です。仕組みを知って、気になることは先にひと言。会計の心配を減らして、居酒屋で過ごす時間を楽しみましょう。
この記事のポイント
- こんな方へ:日本の居酒屋で、頼んでいない小皿が出て戸惑った方に向けた記事です。
- お通しと料金:最初に出る小皿を「お通し」と呼び、料金がかかる場合がある理由を説明します。
- いらない・食べられないとき:断れるか、食べられない食材が入っていないかを、店員にどう聞くかが分かります。
- 名前の由来と楽しみ方:「お通し」という名前の由来と、最初の一杯と一緒に楽しむ居酒屋の習慣を紹介します。
お通しは、最初の飲み物と楽しむ小さな一皿
居酒屋は、お酒と一緒に料理を楽しむ日本の飲食店です。そこで席に着いてすぐ、または最初の飲み物に合わせて出る少量の料理を、お通しと呼びます。注文した料理を待つ間に、少しずつつまめる一品です。
和え物や酢の物など、あとに続く料理より軽いものが出ることがあります。何が出てくるかも、最初の一皿の楽しみ。ただし、すべての居酒屋や飲食店にあるわけではなく、内容や出し方も店によって異なります。
注文していないのに、なぜ料金がかかる?
お通しの代金は、自分で選んで注文する料理とは別に、店の利用に伴う料金として設定されていることがあります。小皿の料理が付いたテーブルチャージ、つまり席を利用する料金の一種と考えると分かりやすいでしょう。
一般には一人ごとの料金として案内されますが、金額や適用される条件は店ごとに確認しましょう。小皿が出たときにその場でスタッフへお金を渡すのではなく、通常は飲み物や料理の代金と一緒に会計します。
チップとの違いは、自分の判断で金額を上乗せする謝礼ではないこと。一方、席料は席の利用、サービス料は接客などに対して店が定める料金です。こうした項目とお通し代がどのように請求されるかは、店の表示や説明で確かめましょう。
お通し以外にも、日本の飲食店やタクシーでチップを渡すべきか迷ったら、こちらをご覧ください。
いらないときは、注文前に店へ確認しよう
お通しを断れるか、断った場合も料金がかかるかは、店に確認しましょう。食べないことだけで無料になるとは決めつけず、料理の提供と料金の条件を分けて確かめるのが大切です。
できれば入店時や最初の注文の前に、次のように聞いてみましょう。
- 有無と金額:「お通しはありますか? 一人いくらですか?」
- 不要な場合:「お通しなしで利用できますか? その場合も料金はかかりますか?」
- ほかの追加料金:「席料やサービス料は、別にかかりますか?」

言葉が通じにくいときは、翻訳アプリなどで質問を見せてもよいでしょう。入店・着席前に条件が合わないと分かったら、別の店を選ぶ方法もあります。
すでに小皿が出てきて、何の料理か分からない場合は、食べ始める前に尋ねてください。不要なときも、その料理と料金がどう扱われるかを店へ確認しましょう。
食べられないものがあるときは
アレルギーがある場合は、入店時や注文前に、原因となる食材を具体的に伝えましょう。お通しの原材料だけでなく、調理中にその食材が混ざる可能性についても、詳しいスタッフに確認してください。見た目だけで判断したり、見える食材を取り除けば安全だと考えたりせず、確認しても不安が残る料理は食べないでください。
ベジタリアンなどの食事制限がある場合も、食べられないものを先に伝えると、対応できるか相談しやすくなります。料理の交換や、お通しを出さない対応ができるかは店によります。その対応と、料金が変わるかどうかも分けて確認しましょう。
名前の由来と、今につながるお通しの歴史
「お通し」は、何を「通す」のでしょうか。名前の背景を知ると、最初の小皿が少し違って見えてきます。
注文を「通す」という、呼び名の背景
客の注文を帳場(店の会計などを扱う場所)へ「通した」ことから、この名前がついたという説があります。客を席へ「通した」合図だったという説もあります。
関西では「突き出し」と呼ぶこともあります。
小皿の料理と、有料の制度の始まりは別
料理を最初に出す習慣の説明と、注文していない料理が自動で出て料金がかかる制度の始まりは、分けて考える必要があります。
現在のようなお通しの制度は、昭和10年(1935年)ごろに始まったという説があります。実際にいつ始まったのかは、はっきりしていません。
現在のお通しには、料理を待つ時間に楽しむ最初の一品と、店の利用に伴う料金という二つの面があります。昔の由来を知ったうえで、今利用する店の説明も確かめると、文化への興味と会計の安心を両立しやすくなるでしょう。
小さな一皿を、居酒屋を楽しむ入口に
お通しを楽しむなら、まず料金と食べられる内容を確かめてから、最初の一皿をゆっくり味わってみるのがおすすめです。注文した料理を待つ時間も、日本の食文化に触れるひとときになるでしょう。
仕組みを知らないまま戸惑うよりも、先に聞いて納得してから楽しむ。そのひと言を用意して、気になる居酒屋へ出かけてみませんか。






