馬籠宿:行き方と見どころを解説
文・編集:Dynamic Japan Travel 編集チーム—監修:株式会社P-HAM(登録旅行業者・愛知県知事登録旅行業第3-1590号)
目次
想像してみてください。石畳の坂道を歩きながら、400年前の旅人たちと同じ風景を眺める体験を。
馬籠宿(まごめじゅく)は、そんな文学と歴史が息づく魅力的な宿場町です。かつて江戸(現在の東京)と京都を結んだ重要な街道「中山道(なかせんどう)」の**宿場町(しゅくばまち)**の一つで、美しい坂の街並みで知られています。場所は岐阜県中津川市。東京からは名古屋経由で約4時間、名古屋からは約2時間でアクセスできる、日本の歴史と文化を感じられる特別な観光スポットです。
馬籠宿の大きな魅力の一つは、隣の宿場町・妻籠宿まで続く中山道ハイキングコースです。約8kmの道のりを3時間ほどかけて歩くこのルートは、400年前のサムライや商人たちが実際に歩いた歴史の道。美しい森林、清らかな滝、田園風景を楽しみながら、江戸時代の石畳を歩く体験は、日本でも類を見ない特別な旅となるでしょう。
馬籠宿への行き方
馬籠宿への最も一般的で確実なアクセス方法は、JR中津川駅から路線バスを利用するルートです。
JR中津川駅までの行き方
東京方面から: 新幹線「のぞみ」で名古屋駅へ、特急「しなの」で中津川駅(約4時間)
名古屋方面から: 特急「しなの」で中津川駅(約1時間)
大阪方面から: 新幹線「のぞみ」で名古屋駅へ、特急「しなの」で中津川駅(約3時間)
新幹線の切符の買い方や乗り方は下の記事をご覧ください。なお、新幹線のぞみは追加料金が必要ですが、中津川駅まで全てJR路線ですので、JRパスが使えます。
ちなみに特急しなのは、あまり荷物のスペースがありません。いわゆる機内持ち込みサイズのスーツケースなら各車両の荷物棚の上に置けますが、これより大きいサイズのスーツケースは置き場があまりないので要注意。なお、東海道新幹線の特大荷物スペースの事前予約などはスペースがそもそもないため、ありません。
中津川駅から馬籠宿へのバスでの行き方
中津川駅に到着したら、改札を出て左側のバス乗り場に向かいます。バス停が3つありますが、馬籠行きは茶色のバス停3番です。バスの行き先に「Magome」と表示されているのが目印です。
バス会社: 北恵那交通
路線名: 馬籠線
乗車時間: 約25分
運賃: 800円(2025年現在)

バスの乗り方と支払い方法
馬籠行きのバスは、現金のみの後払いで、距離に応じて乗車料金が異なるため、乗車時にオレンジ色のボックスから整理券(a numbered ticket)を忘れずに取ってください。
そして、目的地に着いたら、運転席にて運賃箱に整理券(a numbered ticket)と運賃を入れて降車します。なお、この路線バスは、ICカードやクレジットカードでの支払いができません。1000円札に限って運転席の近くに自動両替機があります。
乗車方法: 後ろのドアから乗車し、整理券を取る
支払い方法: 降車時に前のドアから現金で支払い(Suicaやクレジットカードは使用不可)
注意点: 運賃は均一料金ではなく、距離に応じて料金が異なります
バス時刻表(主要便)
バスの本数は限られているため、事前に時刻表を確認することを強くおすすめします。また、天候や道路状況により運休する場合があります。 下のページよりご確認ください。
北恵那交通バス(Kitaena Kotsu Bus) Time table
https://kitaena.co.jp/timetable/
中津川駅のLuggage Storage
中津川駅を出た所にluggage storage(coin locker)があります。ただし、支払いは現金のみですのでご注意ください。また、後述しますが、馬籠宿にある観光センターでも荷物を預かってくれるほか、妻籠宿に向かう人向けに荷物配達サービスもあります。
支払い方法: 現金のみ(Suica不可)
利用時間: 24時間(3日以内)
タクシーでのアクセス
バスの本数が限られているため、タクシーの利用も一つの選択肢です。実は、私たちが馬籠宿を訪れた時はバスを見逃してしまい、タクシーで移動しました。
料金: 約4,000円~5,000円
所要時間: 約25分
乗り場: 中津川駅東口タクシー乗り場
予約: 事前予約不要(通常は駅前に常駐)
注意点: クレジットカードでの支払いができるタクシーもありますが、一部のタクシーは現金のみ。
馬籠宿:坂の街が織りなす独特な美しさ
馬籠宿の最大の特徴は、その美しい坂道です。木造の建物が石畳の坂道に沿って建ち並び、まるで江戸時代の絵巻物から飛び出してきたかのような風景が広がります。
他の宿場町とは異なり、馬籠宿は山の斜面に沿って作られているため、とても絵になる立体的な街並みが楽しめます。
馬籠宿の見どころ
ここからは、馬籠宿での見どころを紹介していきます。
バス停付近のお土産ショップと五平餅
馬籠宿でも絶対に味わってほしいのが「五平餅」です。炊きたてのお米を粗く潰し、平たい串に団子状に付けて、クルミや胡麻、味噌などで作った特製のタレを塗り、炭火でじっくりと焼き上げます。
表面が香ばしく焼けた五平餅は、一口食べるとクルミの風味と甘辛いタレの味が口の中に広がります。特に寒い日に食べる熱々の五平餅は、体の芯から温まる美味しさです。
馬籠宿の五平餅の特徴: 馬籠宿の五平餅は「団子型」で、隣の妻籠宿の「わらじ型」とは形が異なります。どちらも美味しいので、中山道ハイキングの際には両方の味を比べてみるのも楽しいでしょう。
馬籠観光案内所 - 旅の出発点として最適
馬籠宿を効率的に観光するなら、まずは馬籠宿観光案内所に立ち寄ることを強くおすすめします。バス停からも近く、馬籠宿散策の起点として最適な場所にあります。
観光案内所のサービス:
多言語対応の観光マップ:日本語・英語・中国語・韓国語版の詳細な観光マップ
英語版パンフレット:馬籠宿の歴史や見どころを英語で詳しく説明した質の高いパンフレット
中山道ガイドブック:中山道の歴史や文化、ハイキングルートをまとめた非常に有用な冊子
荷物預かりサービス:大きな荷物を預けて身軽に観光
妻籠宿への荷物配送:中山道ハイキング向けの便利なサービス
特に中山道についてまとめた冊子は、江戸時代の街道の歴史や文化、各宿場町の特徴などが詳しく説明されており、馬籠宿や妻籠宿の理解がより深まります。また、妻籠宿へのハイキングを予定している方には、荷物配送サービスが非常に便利です。重いお土産や大きなバックパックを妻籠宿まで配送してくれるので、身軽にハイキングを楽しむことができます。
中山道 Walking Mapは必須
木曽路の中山道をハイキングする予定なら、絶対に入手しておきたいパンフレットが中山道 Walking Mapです。英語も併記されていて、中山道の各ルートについて詳しく解説されています。
水車小屋 - 江戸時代の暮らしと知恵を体感
馬籠宿を登り始まると至る所で水車小屋を見かけます。特に暑い夏場は、水飛沫を見ると涼しげでとても良い。水車の回る音は馬籠宿の風情を一層引き立て、訪れる人々に昔の日本の生活を想像させてくれます。
峠の坂道に沿った宿場町だからこその水車。昔は製粉や精米に使われていた水車、実はこちらの水車は現在では水力発電に使われています。建物の中に入ると発電数などが表示されていて面白いです。
木曽馬籠-清水屋資料館
日本の古い街並みを見たら、やっぱり実際に家屋の中に入ってみたいもの。そんな方には清水屋資料館がおすすめです。
https://maps.app.goo.gl/ucKgpq527fM973HeA
脇本陣史料館 - 江戸時代の宿場町の歴史
馬籠宿の脇本陣史料館では、江戸時代の宿場町の歴史や、大名行列の様子などを詳しく知ることができます。当時の旅の様子や、宿場町での人々の暮らしぶりを物語る貴重な資料が展示されています。
特に興味深いのは、大名行列の際に使用された道具類や、当時の旅人が宿泊した部屋の再現です。江戸時代の人々がどのような環境で旅をしていたかを肌で感じることができます。
開館時間: 9:00-17:00(入館受付は16:45まで)
入館料: 大人300円、小・中学生100円
休館日: 12月29日〜1月1日
https://maps.app.goo.gl/fPGGuwJCoZYuoBmk7
馬籠脇本陣資料館周辺の古民家群
馬籠宿を歩いていると、脇本陣史料館の周辺には美しく保存された古民家が点在しています。これらの建物は現在も住居として使われているものもあれば、カフェや土産物店として活用されているものもあります。
お蕎麦屋さんもおすすめです。
高札場(こうさつば)- 江戸時代の情報伝達の要
現代のインターネットやテレビのような情報伝達手段がなかった江戸時代、人々はどのようにして法律や重要な情報を知ったのでしょうか?その答えが高札場にあります。
高札場は江戸幕府が法律や規則、重要な告知を木の板に書いて掲示した場所で、現代でいう公式掲示板のような役割を果たしていました。馬籠宿の高札場には、当時実際に掲示されていた内容が復元されて展示されており、「火付け盗賊は死罪」といった厳しい法律から、「旅人は身分を偽ってはならない」といった旅の心得まで、様々な情報を見ることができます。
このような掲示板が宿場町にあったおかげで、日本全国どこを旅しても同じ法律や規則を知ることができ、統一された社会システムが機能していたのです。
馬籠宿展望台 - 木曽谷の絶景を一望
馬籠宿の上部に位置する展望台からは、木曽谷の美しいパノラマを一望することができます。特に晴れた日には、遠くに恵那山の雄大な姿を見ることができ、その絶景は訪れる人々を魅了します。
展望台へは馬籠宿の坂道を登り切った場所にあり、少し息が上がりますが、その努力は十分に報われる素晴らしい景色が待っています。ベンチが設置されているので、美しい景色を眺めながらゆっくりと休憩することもできます。馬籠宿を訪れた記念の写真撮影にも最適なスポットです。
隣の宿場町・妻籠宿への中山道ハイキング
馬籠宿の魅力を満喫したら、ぜひ挑戦していただきたいのが、隣の宿場町・妻籠宿への中山道ハイキングです。この約8kmのルートは、400年前のサムライや商人たちが実際に歩いた歴史の道で、美しい森林、清らかな滝、田園風景を楽しみながら、もう一つの美しい宿場町にたどり着くことができます。
馬籠宿から妻籠宿への道のりは、主に下り坂となっているため体力的に楽で、初心者でも安心して楽しむことができます。途中で出会う男滝・女滝の美しい滝や、江戸時代の面影を残す石畳の古道など、見どころが満載です。
中山道巡りの拠点におすすめ:木曽福島
中山道を巡るなら、宿泊拠点として木曽福島をおすすめします。実際に私たちも木曽福島を拠点にして馬籠宿と妻籠宿を巡りましたが、アクセスの良さと町の魅力に大満足でした。
木曽福島の魅力:
抜群のアクセス:JR中央本線の特急「しなの」が停車し、名古屋から約1時間
豊富な宿泊選択肢:歴史ある旅館から現代的なホテルまで、予算に応じて選択可能
観光拠点として最適:馬籠宿だけでなく、妻籠宿や奈良井宿へのアクセスも良好
町自体の魅力:関所跡、古い町並み、無料の足湯など見どころが豊富
木曽福島の駅前には美味しい食事処も多く、朝早くから観光を開始できるため、混雑前の静かな馬籠宿を楽しむこともできます。











