特急しなの:長野から木曽谷へ
文・編集:Dynamic Japan Travel 編集チーム—監修:株式会社P-HAM(登録旅行業者・愛知県知事登録旅行業第3-1590号)
目次
特急しなの(Limited Express Shinano)は、長野駅と名古屋駅を約3時間で結ぶJRの特急列車です。木曽谷や中山道の宿場町を訪れるなら必須の交通手段となります。
東京から木曽谷への最速ルート
東京駅から長野駅まで北陸新幹線で約1時間30分、長野駅で特急しなのに乗り換えて木曽福島駅まで約1時間20分。合計約3時間で木曽谷の中心地に到着できます。名古屋からもほぼ同じ所要時間(約3時間10分)でアクセス可能です。
この記事では、特急しなののチケットの買い方、座席の選び方、実際の乗車方法まで、外国人旅行者が知っておくべき実用的な情報をすべて解説します。
訪日外国人におすすめしたい木曽谷については下の記事をご覧ください。
特急しなのの基礎情報
特急しなのを使う上で知っておくべきポイントを簡単に解説します。
ルートマップ(Nagano to Nagoya)
特急しなのは長野駅から名古屋駅まで、以下の主要駅に停車します。ただし、すべての列車がすべての駅に停車するわけではありません。特に妻籠宿へ行く際に使う南木曽駅は一部の列車のみの停車となるため、予約時の確認が必須です。
Nagano - Shinonoi - Hijiri-Kogen - Akashina - Matsumoto - Shiojiri - Kiso-Fukushima - Agematsu - Nagiso - Nakatsugawa - Ena - Tajimi - Chikusa - Kanayama - Nagoya
所要時間(特急しなの)
長野→木曽福島:約1時間20分
長野→中津川:約2時間10分
名古屋→木曽福島:約1時間20分
名古屋→中津川:約50分
特急しなの運行頻度は1時間に1本
特急しなのは1時間に1本程度の運行です。本数が少ないため、乗り遅れると次の列車まで1時間待つことになります。余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
下の時刻表は木曽福島駅の例です。赤色の時刻が「特急しなの」の出発時間、黒字はローカル電車の出発時刻です。ローカル電車のうち、水色で囲ってある時刻は車掌がいないワンマン電車となります。
効率的な旅行には、特急しなので主要駅間を移動し、停車しない駅へはローカル線を使う組み合わせが最適です。木曽谷のローカル電車の乗り方は下の記事をご覧ください。

(特急しなのの時刻表:木曽福島駅)
Suicaが使えない駅が多く、紙のチケットが必須
木曽谷の多くの駅で、SuicaなどのICカードが使えません。名古屋駅、長野駅、松本駅などの大きな駅ではICカードが使えますが、塩尻駅から中津川駅までの区間は基本的にSuica非対応です。
そのため、JR Passをお持ちの場合を除き、必ず紙のチケット(乗車券と特急券の2枚)を事前に購入する必要があります。また、木曽谷エリアでは現金が必要になる場面が多く、駅周辺でもクレジットカードが使えない店が多いため、現金を用意しておくことが重要です。

(特急しなのの電車チケット(乗車券と特急券))
Japan Rail Passなら自由席は切符購入不要
JRパス(Japan Rail Pass)は、外国人旅行者が日本全国のJR線を定額で乗り放題にできる特別な鉄道パスです。JRパス所持者は、自由席であれば乗車券と特急券がセットになっているため、別途購入は不要です。
ただし、JRパスでも指定席に乗りたい場合は、券売機またはみどりの窓口で指定席券の発券が必要です(無料)。
特急しなのの電車チケットの買い方
特急しなののチケットは主に2つの方法で購入できます。駅の券売機を使う方法と、オンラインで予約する方法です。ただし、外国人観光客にはオンライン予約をおすすめできません。理由は以下の通りです。
予約サイトごとに「乗車券を受け取れる駅が異なる」ため、実際に乗車する駅で発券できないことがある
一部のオンライン予約システムは、日本国内で発行されたクレジットカードしか受け付けない
ここでは、最も確実な券売機での購入方法を紹介します。もちろん、駅の有人カウンターでチケットを事前購入するのもおすすめです。
券売機での特急しなのチケット購入方法
JR駅にある緑色の「指定席券売機」で特急しなののチケットを購入できます。英語対応しているため、手順に従えば簡単に購入できます。
Step 1: 券売機を見つける
改札口の近くにある緑色の「指定席券売機」と書かれた機械を探します。通常の切符販売機とは異なり、特急券や新幹線のチケットを購入できる専用機です。

(特急しなののチケット券売機)
Step 2: 特急列車や新幹線用の画面に遷移する
表示言語を英語に切り替えたら、下の写真で赤枠で囲ったボタンを押します。新幹線や特急列車の予約はこちらの専用画面から行います。

(チケット券売機の画面)
Step 3: チケットの種類を選ぶ
以下の選択肢から選びます。週末や休日は指定席の購入を強く推奨します。平日なら自由席で十分です。
Reserved Seat(指定席): 座席が保証される(週末・休日は推奨)
Non-Reserved Seat(自由席): 座席指定なし、空いている席に座る
料金差は500〜850円程度。混雑時に立ちっぱなしになるリスクを考えると、指定席が安心です。

(チケット券売機の画面:種類選択)
Step 4: 出発駅と到着駅を入力
出発駅(例:Nagano、Kiso-Fukushima)と到着駅(例:Nagoya、Kiso-Fukushima)を選択します。

(チケット券売機の画面:発着駅の選択)
Step 5: 日付と時刻を選ぶ
旅行する日付を選択し、おおよその出発時刻を選びます。機械は選択した時刻前後の利用可能な列車を表示します。自由席の場合でも日付の選択が必要で、その日1日に限り有効となります。

(チケット券売機の画面:日付選択)
Step 6: 乗車券も一緒に購入する
特急券に加えて、乗車券も一緒に購入するかを選択します。長野駅などの主要駅を除いてSuicaが使えない駅が大部分のため、紙の乗車券が必要です。必ず一緒に購入することをおすすめします。

(チケット券売機の画面:普通乗車券の購入要否を選択)
Step 7: 支払い
現金、クレジットカード、またはICカード(Suica/Pasmo)で支払います。
現金: 1,000円、5,000円、10,000円札が使用可能
クレジットカード: ほとんどの機械で使用可能

(チケット券売機の支払画面)
Step 8: チケットを受け取る
2枚のチケットが出てきます:
乗車券(Base Fare Ticket): 基本運賃
特急券(Limited Express Ticket): 特急料金と座席情報
両方のチケットが必要です。改札を通る際と、車内での検札時に両方提示します。紛失しないよう大切に保管してください。

(特急しなのの電車チケット(乗車券と特急券))
特急しなのの電車の乗り方
特急しなのの車内の様子や注意すべきポイントを解説します。
列車内の様子
特急しなのは、大きな窓が特徴の特急列車です。。普通車は2+2の配置で、中央に通路があります。一部の座席にコンセントがありますが、すべての座席に完備されているわけではないため、スマートフォンやタブレットを使う予定なら、モバイルバッテリーを持参しましょう。

(特急しなのの車内の様子)
座席配置
A席とD席が窓側、B席とC席が通路側です。
A席・B席:左側(2席)
通路
C席・D席:右側(2席)
車窓の景色を楽しむなら
長野→名古屋(南行き):左側のC席がおすすめ
名古屋→長野(北行き):右側のD席がおすすめ
木曽川の渓谷や中央アルプスの山々が見えます。

(特急しなの:窓からの景色)
トイレあり
各車両または2両に1つトイレがあります。場所は車両の端にあり、案内標識で確認できます。
荷物スペースについて
これは特急しなので最も注意すべき点です。多くの外国人旅行者がここで困っています。
オーバーヘッドラックの制限
各座席の上部に荷物棚(オーバーヘッドラック)がありますが、新幹線と比べて狭くなっています。機内持ち込みサイズのキャリーケース(55cm×40cm×25cm以内)がギリギリ入る程度のサイズです。

(特急しなののオーバーヘッドラック)
車両後部の荷物スペース
各車両の最後列座席の後ろに若干のスペースがあります。事前の予約は不要で、先着順で誰でも使うことができます。ただし、混雑時はすぐに埋まってしまいます。

(特急しなのの荷物スペース)
車内販売について
残念ながら、特急しなのには車内販売がありません。2013年に車内での飲食物販売サービスが廃止されました。自動販売機もありません。
長野駅から木曽谷に向かう場合
特急しなので長野駅から木曽谷に向かう場合の注意点です。
長野駅での乗車
特急しなのは長野駅の7番線または8番線から発車します。北陸新幹線から乗り換える場合、在来線ホームへは階段またはエスカレーターで下ります。乗り換え時間は10〜15分で十分です。駅構内に駅弁売り場があり、信州そば弁当やおやきなどの地元グルメを購入できます。
車内での注意点
乗車後10〜15分で車掌が検札に来ます。チケット(またはJR Pass + 指定席券)を準備しておきましょう
車内での飲食は問題ありません。多くの日本人乗客も駅弁を食べています











