阿寺渓谷への行き方|東京から電車・タクシーで行ける秘境
文・編集:Dynamic Japan Travel 編集チーム—監修:株式会社P-HAM(登録旅行業者・愛知県知事登録旅行業第3-1590号)
目次
この水の色、信じられますか?
長野県の山奥に、こんな場所が本当にあるなんて。
初めて写真で見たときは「これ、加工してるでしょ?」と思いました。エメラルドグリーンというか、ターコイズブルーというか、とにかく信じられない色の水。まるで南国のビーチ。でも、これ日本です。しかも東京から3〜4時間ほどで行けます。
阿寺渓谷(あてらけいこく)。知る人ぞ知る、日本の中心に位置する長野県にある絶景スポットです。ここの水の色は「阿寺ブルー」と呼ばれていて、一度見たら忘れられません。
「阿寺ブルー」って何?なぜこんな色なの?
渓谷に着いて最初に水を見た瞬間、水の綺麗さに驚きました。
川底まで透き通って見えるんです。しかも、ただ透明なだけじゃない。水が青緑色に輝いている。太陽の光が当たると、まるで宝石が溶けているような美しさです。

なぜこんな色になるの?
むかしむかし、この辺りには火山がありました。その火山から出た白い石が川底にたくさんあります。そこに山からの超キレイな水が流れると…光が不思議な反射をして、青緑色に見えています。
世界的に有名な透明な水と比べても負けていません:
クロアチアのプリトヴィツェ湖群
中国の九寨溝
イタリアの青の洞窟
でも、阿寺渓谷のすごいところは人が少ないこと。有名になりすぎていない今のうちに、ぜひ訪れてほしい場所です。
阿寺渓谷のおすすめポイント!
日本を訪れた訪日観光客に阿寺渓谷をお勧めしたいポイントをいくつか紹介します!
人混みを避けた日本の田舎で森林浴が楽しめる
東京、京都、大阪…有名な都市も素晴らしいけど、これが日本の本当の姿です。
人口約1,800人の小さな村
周りは深い森と山
地元の人たちは優しくて温かい
コンビニもスターバックスもない(それが良い!)
観光客だらけの場所に疲れた人には、最高のリフレッシュになります。

侍が歩いた歴史の道「中山道」と一緒に訪れる
阿寺渓谷は日本でハイキングを楽しみたい人におすすめの「中山道」の近くです。
江戸時代(1603-1868年)、侍たちは中山道(なかせんどう)という道を使って、東京(当時の江戸)と京都の間を旅していました。
阿寺渓谷はこの歴史的な街道の近くにあります。妻籠宿(つまごじゅく)や馬籠宿(まごめじゅく)という、江戸時代の町並みが残る場所とセットで訪れる旅行者が多いです。
森林浴や自然、街歩きをした人にはたまらない組み合わせです!
自家用車なしでも行ける!
多くの日本の田舎は車がないと行けません。でも阿寺渓谷は電車とタクシーだけで行けるんです。
これ、外国人旅行者には本当に重要なポイントですよね。後ほど詳しく解説しますが、東京から新幹線かスーパーあずさを使って最寄り駅まで来て、そこからはタクシーか徒歩で簡単に辿り着けます。
阿寺渓谷に行ってみた体験記
ここからは私が実際に阿寺渓谷を歩いてみた時の体験記です。
野尻駅から徒歩20分
阿寺渓谷の最寄駅は野尻駅です。野尻駅はJR線の1つですのでJR Passのエリア内です。野尻駅から20分ほど歩くと阿寺渓谷の入り口に着きます。

野尻駅を出たところは中山道の宿場町の1つである野尻宿になってまして、ハイキング目的の海外からの訪日観光客もよく歩いています。妻籠宿や馬籠宿に比べると閑散としていますが、カフェもあるのでお時間があれば寄ってみると面白いかもしれません。

阿寺橋からの木曽川の眺めが綺麗
野尻駅から阿寺渓谷の入り口に向かって歩いていくと、最後に木曽川を渡る阿寺橋が見えてきます。

この阿寺橋からの木曽川の眺めがとても美しかったです。とても静かな街ですので歩いているだけでとても心が癒されました。

阿寺橋を超えて阿寺渓谷の入り口へ
阿寺橋を越えると阿寺渓谷への上り道が続きます。下の写真の道を少し登ると阿寺渓谷への入り口の看板が見えてきます。ここからが阿寺渓谷となります。阿寺渓谷の奥まで歩くと距離が6.3km、徒歩での所要時間は2時間です。
なお、阿寺渓谷の中ほど(入り口から3kmほど)に駐車場があり、車でそこまで行くこともできます。入り口から歩いていく人と駐車場まで車で向かう人は半々でした。私たちは、せっかくの良い天気に森林浴を楽しむべく、入り口から歩きました。


阿寺渓谷の英語パンフレット
阿寺渓谷の英語パンフレットが下のリンクから見られます。阿寺渓谷は途中から携帯の電波が入らなくなりますので、事前に英語のガイドブックをダウンロードしておくことをお勧めします。

道は舗装されていて歩きやすい
阿寺渓谷の道は、奥の遊歩道を除いてコンクリートで舗装されています。したがって簡単に歩くことができます。私たちはスニーカーで歩いていましたが、川まで降りたり奥にある遊歩道を歩く場合はトレッキング用のシューズがお勧めです。

車道から左下を見るととても綺麗な阿寺渓谷がところどころに眺められます。水の透明さにとても驚きました。

阿寺渓谷の最初の見どころは森林鉄道跡
阿寺渓谷の入り口から20分ほど歩くと、最初に見えてくるのが森林鉄道の跡です。
1915年から1963年まで、ここには阿寺森林鉄道という小さな鉄道がありました。これは日本のヒノキ(檜)という特別な木を運ぶためのものです。ヒノキは日本で最も高級な木材で、日本の神社やお寺を建てるのに使われます。
ここ木曽は檜の伐採が昔は盛んだった場所で、伊勢神宮(日本で最も重要な神社の一つ)もこの木曽エリアの木を使って建てられました。今でも渓谷を歩くと、昔の鉄道の跡を見つけることができます。まるで時間旅行みたいです。


時間があれば、この木曽エリアにある赤沢自然休養林も森林浴やトレッキングを楽しむ観点でおすすめの観光スポットです。
インスタ映え間違いなしの狸ヶ淵/狐ヶ淵
森林鉄道後から更に15分ほど歩くと狸ヶ淵が見えてきます。日本には昔から、狸や狐が人間に化けるという伝説があります。そんな化け狸や化け狐が人間に変身する前に「ちゃんと化けられているかな?」と水面に映った自分の姿をチェックした場所、と言われています。
ここで多くの人が感嘆の声をあげています。深い青緑色のプールのような場所で、透明度がすごいです。川底にある石まではっきりと見えます。近くまで降りていくことができるので、ぜひ近くで見てください。
たまにここで泳いでいる人もいます。


ここから更に上に進むと、駐車場やトイレ、吊り橋があり登山道のような遊歩道を歩くこともできます。
阿寺渓谷への行き方:自家用車なしでも行けるお手軽スポット!
阿寺渓谷は自家用車がなくても手軽に行くことができるお手軽スポットです。ここからは東京からの行き方を中心に紹介します。
ステップ1:東京/新宿から野尻駅へ(所要時間:約3時間20分)
阿寺渓谷の最寄駅は野尻駅です。東京からの行き方は、東海道新幹線で名古屋駅まで移動したあとに名古屋駅から向かう方法と新宿駅から塩尻駅まで特急あずさで移動して、塩尻駅から野尻駅まで向かう方法の2つのルートがあります。
最も早く行けるのは東海道新幹線で名古屋駅まで移動してしまう方法です。ただし、新幹線ですので高いです。それよりも30分から1時間ほど遅くなっても良い場合は、特急あずさで新宿駅から塩尻駅まで移動する方法をお勧めします。
詳しくは下の記事をご覧ください。
オプションA: 特急あずさを使う方法
特急「あずさ」(Limited Express Azusa): 新宿駅 → 塩尻駅(2時間30分)
特急「しなの」(Limited Express Shinano)+JR中央本線: 塩尻駅 → 野尻駅(1時間)
オプションB: 東海道新幹線を使う方法
東海道新幹線「のぞみ」(JR Bullet Train, Shinkansen): 東京駅 → 名古屋駅(1時間40分)
特急「しなの」(Limited Express Shinano)+JR中央本線: 名古屋駅 → 野尻駅(1時間30分)
電車の予約方法
JR東日本の窓口(みどりの窓口)
オンライン予約:https://www.eki-net.com/en/jreast-train-reservation/Top/Index
注意点
JRパス利用可能(外国人旅行者に超おすすめ!)
特急「しなの」は全ての列車が野尻駅に停まるわけではありません
事前に停車駅を確認してください
野尻駅ではSuica/Pasmoカードが使えません(紙の切符が必要)
ステップ2:野尻駅から阿寺渓谷へ(3つの選択肢)
野尻駅から阿寺渓谷はタクシーか徒歩がお勧めです。歩いても20分ほどと近いですし、山に囲まれた美しい街並みですので歩くのもお勧めです。
タクシーは駅前に停まっていないことが多く、電話で呼ぶ必要があります(南木曽観光タクシー:+81-(0)264-55-4155)。
タクシー:所要時間:7分、料金:約1,500円〜2,500円
そのため、基本的には歩いた方が楽かと思います。徒歩で向かう場合は、スマホの目的地を下に設定して歩くだけです。約2kmで所要時間は20分ぐらいです。











