馬籠宿から妻籠宿まで中山道ハイキング体験記
文・編集:Dynamic Japan Travel 編集チーム—監修:株式会社P-HAM(登録旅行業者・愛知県知事登録旅行業第3-1590号)
目次
日本に来て、自然の中を歩く旅を楽しみたい方には、中山道(Nakasendō)がぴったり。かつて江戸と京都を結んだ古道で、今もその一部が残り、歩いてたどることができます。
中でも、馬籠宿(Magome-juku)から妻籠宿(Tsumago-juku)までの8kmの道のりは特におすすめ。江戸時代の石畳や杉並木、そして小川のせせらぎが旅人を癒してくれます。馬籠峠(Magome Pass)では、日本の原風景と歴史の息吹が感じられます。
今回は、この中山道の馬籠峠を実際に歩いた体験をもとに、見どころやおすすめポイント、そして実用的な情報をたっぷりとお届けします。
馬籠峠のコース概要
馬籠峠は妻籠宿と馬籠宿を結ぶ中山道の1つ。距離は8kmほどで3時間ほどで回れます。道も整備されていてスニーカーで十分に歩ける初心者向きのハイキングコースです。
コース概要
距離:約8km
所要時間:約3時間(休憩・見学含む)
難易度:初級(よく整備された道)
標高差:馬籠宿から妻籠宿へは下り坂が中心で体力的に楽
入場料:無料
最終スタート:街灯がないため、14時までにスタートするのが良い。
馬籠峠へのアクセス
馬籠宿へ:JR中津川駅からバスで約25分
妻籠宿から:JR南木曽駅まで約8km(バスまたは徒歩)
JR中津川駅から馬籠宿への行き方は下の記事をご覧ください。
中山道ハイキングの準備:持ち物と服装
今回の中山道歩きで驚いたのは、道の整備状況の良さ。大部分が石畳やアスファルトで舗装されていて、土の道も一部あります。また、数カ所で車道を横切る必要がありますが、充実した案内板があるため迷うことがありません。
比較的軽装で歩くことができます。険しい森の中を歩くわけではないため、外国から来られる人の中には半袖半ズボンで歩かれている方も多くいらっしゃいました。
必須の持ち物
やはりハイキングですので飲み物は持っていくことをお勧めします。あと日本の夏は暑いので汗拭き用にタオルがあると良いと思います。
水分補給用の飲み物(最低500ml以上)
レインウェア(天候急変に備えて)
タオル(汗拭き用)
おすすめ!馬籠宿Visitor Centerで荷物Transportサービス
馬籠峠のハイキングで特に便利なのが、**Visitor Centerの荷物配送サービス**です。スーツケースなどの重い荷物やお土産を馬籠宿から妻籠宿まで運んでくれるので、身軽にハイキングを楽しめます。
荷物配送サービス:
料金:1個につき1,000円程度
受付時間:午前9時〜11時30分まで
受け取り場所:妻籠宿Visitor Center
https://maps.app.goo.gl/VPHsLe5dmff3EKUB7
なぜ馬籠宿から妻籠宿方向がおすすめなのか
中山道歩きでは、**馬籠宿から妻籠宿へ向かう方向**を強くおすすめします。逆方向(妻籠宿から馬籠宿)は上り坂が中心となり、体力を消耗するため、あまりおすすめできません。
下り坂が多い:標高差約200mの下り基調で体力的に楽
景色の変化を楽しめる:高所から谷間へと変化する風景
交通の便:妻籠宿から南木曽駅へのアクセスが良い
ハイキングスタート:馬籠宿の石畳の坂道
いよいよ馬籠宿からハイキングスタートです。石畳の坂道を登りながら、まずは馬籠宿の美しい街並みを堪能しました。町の至る所で見られる風情ある水車、江戸時代の面影を残す美しい石畳の坂道、五平餅や地元の工芸品を販売する土産物店など、見どころが満載です。
馬籠宿を抜けると、いよいよ本格的な中山道歩きの始まりです。このあたりから車道と旧道が交互に現れ、案内板に従って進んでいきます。案内板が本当に充実しているので迷う心配はありません。
第一の見どころ:水車塚と昔の街並み
馬籠宿を離れて15分ほど歩くと、水車塚に到着します。120年ほど前の豪雨による水害で亡くなった一家を悼んで建てられました。清涼な水の音が疲れを癒してくれ、ハイキング中の休憩スポットとして、そして絶好の写真スポットとなっています。
森林浴の楽しみ:よく整備された美しい森
馬籠宿を出てしばらくすると、美しい石畳地帯に入ります。ここが中山道歩きの真骨頂といえるでしょう。舗装路と旧道が混在しているのも特徴的で、アスファルト舗装の箇所もあれば、石畳や土の道もあり、歩いていて飽きることがありません。
途中には神社もありました。
重要な安全対策:熊ベルを忘れずに
中山道を歩いていると、要所要所に**熊ベル**が設置されています。これは非常に重要な安全対策で、熊に人間の存在を知らせて、不意の遭遇を避けることを目的としています。見つけたら必ず鳴らしてください。
熊ベルについて:
目的:熊に人間の存在を知らせる
使用方法:見つけたら必ず鳴らす
効果:熊との遭遇を避ける
設置場所:森林部分の要所に設置
熊について:
日本でも熊が住んでいます。普通は人間を避けますが、不意に遭遇すると危険な場合があるため、音を出して存在を知らせることが大切です。私たちもハイキング中に数回、熊ベルを鳴らしました。鐘の音も中山道歩きの醍醐味の一つです。
一石栃立場茶屋
しばらく森の中や車道を横切りなら進むと、一石栃立場茶屋(いちこくとちたちばちゃや)に到着します。ここは古くから中山道を歩く旅人たちの重要な休憩所でした。
現在でも**無料でお茶を提供**してくれます(寄付は歓迎されます)。風情あふれる建物内では、囲炉裏の煙でほのかにいぶされ、まさに江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気です。
馬籠峠で最大の見どころ:男滝・女滝(おたき・めたき)
中山道ハイキングの**最大のハイライト**は、間違いなく**男滝・女滝**です。
男滝・女滝とは
一石栃立場茶屋を超えると、再び山道に入ってきます。といってもしっかりと整備されていますので、森林浴にはもってこいの場所です。
そして更に進むと、馬籠峠で最大の見どころである男滝・女滝が見えてきます。
男滝・女滝は、隣り合って流れる二つの滝で、それぞれ異なる特徴を持っています。男滝は力強く直線的に流れ落ち、その男性的な力強さを表現しています。一方、女滝は優雅で繊細な流れが特徴的で、女性的な美しさを表現しています。
旅も終盤、妻籠宿は目の前
男滝・女滝を越えると、馬籠峠のハイキングも終盤です。妻籠宿は目の前。だんだん道沿いに家屋が見え始め、お米を育てる田んぼもありました。
到着:妻籠宿の美しさに感動
約3時間の中山道歩きを終え、妻籠宿に到着しました。妻籠宿は完全に保存された宿場町として、電線が地中化され、看板も統一されており、まさに生きている歴史を感じることができます。実際に人々が暮らしている美しい木造建築が立ち並び、江戸時代の面影をそのまま残しています。











