街道浪漫 おん宿蔦屋

木曽郡木曽町福島5162, 397-0001

0264-22-2010

元禄元年創業の旅籠に浸る、木曽福島の館内時間とおもてなし

街道浪漫 おん宿蔦屋の館内には、木曽福島で旅人を迎えてきた宿の時間が静かに流れています。江戸時代中期、元禄元年に中山道・木曽路の宿場「福島宿」の旅籠として歩みはじめ、今も同じ地でお客様をお迎えする当館。木曽川沿いの気配、ロビーに置かれた和のしつらえ、ラウンジに漂うJazz、湯上りに喉を潤す木曽の水まで、滞在の一つひとつに“旅の途中でひと息つく”心地よさを重ねています。

元禄元年創業の旅籠、福島宿に残る350年の物語

中山道・木曽路の宿場町の街並み。
中山道・木曽路の宿場町の街並み。

蔦屋は、江戸時代に中山道を行き交った人々の休息の場所として始まりました。木曽路の中間地点にある木曽福島は、北に奈良井宿、南に妻籠宿・馬籠宿へと旅がつながる土地。当館では、かつて旅籠に灯りを見つけた旅人の安堵を思いながら、玄関をくぐる瞬間から肩の力がほどけるような時間を大切にしています。急ぎ足で名所を巡るだけではなく、宿の中に身を置いて、街道に息づく記憶を感じていただきたいのです。

川沿いに佇む当館外観。変わらぬ場所で旅人を迎えてきました。
川沿いに佇む当館外観。変わらぬ場所で旅人を迎えてきました。

350年の時を超えて残してきたのは、宿としての歩みだけではありません。創業から守り抜いてきたおもてなしの心、木曽路の魅力を伝えたいという思いも、当館の大切な柱です。近年は、四季折々に美しい山々や江戸情緒の残る道を歩く「街道浪漫めぐり」も行い、この土地でしか出会えない景色や食、歩くことで見えてくる木曽の表情をお届けしています。館内で過ごす静かな時間も、外へ一歩踏み出す旅の余韻も、ひと続きの木曽路の体験です。

宿場町を思わせるロビーとJazzの流れるラウンジ

1階ロビーフロア。宿場町をイメージしたしつらえでお迎えします。
1階ロビーフロア。宿場町をイメージしたしつらえでお迎えします。

ロビーは、宿場町をイメージした旅館ラウンジとしてお客様をお迎えします。町に2台しかない老舗時計、鎧兜、木曽漆塗りの階段タンスなど、和をモチーフにした品々が視線の先に現れ、到着したばかりの旅人を静かに包みます。華美に飾り立てるのではなく、古き良き日本の「和」を大切に残す空間だからこそ、荷を下ろした瞬間に、時間の流れが少しだけゆるやかに感じられるはずです。

350年の宿時間

元禄元年創業。中山道・木曽路の福島宿で、旅人を迎えてきた物語が館内に息づいています。

受け継ぐおもてなし

ロビーの和のしつらえ、Jazzの流れるラウンジ、茶釜の一杯まで、滞在の余白を丁寧に整えます。

木曽らしい手土産

木曽漆器をはじめ、14代目女将が選んだ地元の逸品を1階ロビーフロアでご覧いただけます。

1階ラウンジ。夜21:00までお飲み物をオーダーでき、心地良いJazzが流れます。
1階ラウンジ。夜21:00までお飲み物をオーダーでき、心地良いJazzが流れます。

広々としたラウンジには心地良いJazzが流れ、ゆっくりとお寛ぎいただけます。1階ラウンジでは夜21:00までアルコール等のお飲み物をオーダーでき、どなたでも弾けるギターも置いています。音楽に耳を傾けながらグラスを傾ける方、旅の地図を広げて翌日の道筋を話す方、湯上りの余韻をそのまま持ち込む方。過ごし方はさまざまでも、ここでは木曽路の夜がやわらかくほどけていきます。

茶釜のフリードリンクと湯上りの木曽の水

夜の玄関。宿場町の灯りのように、旅人を迎えます。
夜の玄関。宿場町の灯りのように、旅人を迎えます。

ラウンジのフリードリンクでは、茶釜の温かいお湯を柄杓で注ぎ、思い思いの一杯を手にしていただけます。コーヒー、紅茶、ほうじ茶、緑茶、ルイボスティーから選べ、和菓子も添えてチェックインから20:00までご利用いただけます。到着後のひと息にも、散策後の休息にもよくなじみます。茶釜で沸かしたお湯はまろやかで口当たりがやさしく、無理なく鉄分を吸収できるのも特徴。湯気の立つカップを両手で包むと、旅の疲れが少しずつ静まっていくようです。

お風呂上りには、ヒノキ桶に用意した冷たい木曽のお水をどうぞ。木製コップに注ぎ、ぐいっと飲む一杯は、古来より変わらぬ木曽の美味しい水を感じるひとときです。火照った体に冷水がすっとしみわたり、木の器に触れる手ざわりまで心地よい余韻を残します。ビールをご希望のお客様はラウンジでご注文いただけますので、その日の気分に合わせて、湯上りの時間をゆっくり整えてください。

一杯のお茶、一口の水、ふと耳に届くJazzまで。蔦屋の館内時間は、木曽路を旅する心を静かに休ませます。

14代目女将が選ぶ木曽土産と、旅の余韻

旅の締めくくりには、1階ロビーフロアの木曽のお土産にもお立ち寄りください。木曽漆器など、14代目女将が厳選した地元の逸品をはじめ、地域のお土産を各種取り揃えています。営業時間は7:30~21:00。朝の出発前にも、夕食後のひと巡りにも手に取りやすく、木曽らしい品々に触れながら、誰に贈ろうか、どの品を旅の記念にしようかと選ぶ時間もまた、木曽福島に泊まる楽しみの一部です。

当館では、スタッフが実際に歩いて作成した木曽路ご案内地図「街道浪漫めぐり」もご用意しています。季節折々の木曽路をハイキングするきっかけになり、館内で感じた宿場町の余韻を、実際の道へとつなげてくれます。ガイドと歩き、『伝筆』認定講師の資格を持つ14代目女将と旅の思い出を筆文字にしたためる体験型宿泊企画「街道浪漫めぐり」については、別の記事でご紹介しています。

元禄元年から続く旅籠の物語は、過去を眺めるためだけのものではなく、今日ここを訪れるお客様の一日をやさしく受け止めるためにあります。木曽路を歩き、館内でひと息つき、また次の景色へ向かう。その流れの中に、蔦屋らしいおもてなしを感じていただけたなら幸いです。次の木曽福島の旅では、どうぞ館内に流れる時間にも耳を澄ませてみてください。