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富山から立山駅へ:富山地方鉄道(地鉄)の乗り方

富山から立山駅へ:富山地方鉄道(地鉄)の乗り方

立山黒部アルペンルートの富山県側の入口・立山駅と富山市内を結ぶのは、私鉄の富山地方鉄道(通称:地鉄)立山線です。結論から——電鉄富山駅まで直通で約1時間・片道1,420円、日中はほぼ1時間に1本。SuicaなどのICカードもジャパン・レール・パスも使えないので注意が必要です。必ず現金を持って行きましょう
この記事は、私がアルペンルートを横断して立山駅に下りた足で、そのまま実際に乗車したときの記録がベースです。きっぷの買い方から車内の様子まで、実際の写真で解説します。横断ルート全体の計画は親記事をどうぞ。
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早わかり:数字と注意点

会社名は「富山地方鉄道」。「富山鉄道」ではなく、地元では「地鉄(ちてつ)」と呼ばれる私鉄です。立山駅は立山線の終点で、富山市中心部の電鉄富山駅まで直通列車が走ります(一部の便は途中の寺田駅などで乗り換え)。
海外から来る場合の全体像はこうです——東京から北陸新幹線で富山駅へ(約2時間強)。新幹線が着くJRの富山駅と、地鉄の電鉄富山駅は隣り合っていて徒歩数分。そこからこの立山線で立山駅へ、という流れになります。
所要は直通で約1時間(約34km)。運賃は大人1,420円・子ども半額(10円未満切り上げ)。本数は日中ほぼ1時間に1本で、平日の電鉄富山方面は1日15本ほど。乗り遅れると次は約1時間後なので、立山駅に着いたらまず発車時刻を確かめるのがコツです。
使えないものを先に。Suica・ICOCAなど全国交通系ICカードは使えません(公式サイトに明記)。ジャパン・レール・パスや北陸周遊系のパスも対象外です——地鉄はJRではないため。必ず現金を用意しましょう。クレジットカードにも頼れない前提でいるのが安全です。
立山駅に掲示されたJRパス利用不可と特急券購入方法の多言語案内(富山地方鉄道)
駅のホワイトボード。JRパス不可と特急券の案内が多言語で書かれている
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立山駅できっぷを買う(3ステップ)

1. 運賃表で行き先と金額を確認

券売機の上に鉄道路線図と運賃表が掲げられています。「電鉄富山」の欄は1,420円。富山市内へは、この終点まで乗るのが基本です。
富山地方鉄道 立山駅の鉄道路線図と運賃表。電鉄富山まで大人1,420円
券売機上の路線図と運賃表。電鉄富山まで1,420円

2. 券売機に現金を入れてきっぷを買う

券売機は先にお金を入れてから金額ボタンを押す方式です(機械にも手書きの案内が貼られています)。紙幣は1枚ずつ入れるのがコツ。出てくるのは昔ながらの紙のきっぷで、クレジットカードは使えません。操作に迷ったら、有人の窓口「きっぷうりば」でも買えます。
立山駅の富山地方鉄道券売機。運賃ボタンと現金投入の手書き案内
現金投入式の券売機。先にお金を入れてから金額ボタンを押す
ひとつ注意を。立山駅には、アルペンルート(室堂・黒部ダム方面)のきっぷうりばと、地鉄の券売機が両方あります。富山市内へ行くきっぷはこのページで説明している地鉄の券売機で——券売機まわりには「室堂・黒部ダム方面のきっぷはここではありません」という多言語の掲示も貼られています。
立山駅の券売機に貼られた英語・中国語・韓国語のきっぷ購入案内と特急券の掲示(富山地方鉄道)
券売機まわりの多言語掲示。特急の時刻から紙幣の入れ方まで書いてある
立山駅の富山地方鉄道きっぷうりば窓口と路線図の掲示
有人の「きっぷうりば」窓口。券売機が不安ならこちらで

3. 特急に乗るなら特急券も

一部の列車は特急として運転され、乗車券のほかに特急券が必要です(電鉄富山⇔立山は本記事の執筆時点で大人600円。料金は改定されることがあります)。特急券も券売機・窓口で買えます。なお、JRが発売する「立山黒部アルペンきっぷ」には地鉄の特急料金が含まれる一方、アルペンルートのWEBきっぷ・当日券には含まれません——駅の掲示でも多言語で案内されています。

特急かどうかはどう見分ける?

見分け方はシンプルで、ホームの発車標を見ること。特急は赤い「特急」、普通列車は「普通(LOCAL)」と表示され、英語も併記されています。当日の特急の発車時刻は、券売機まわりの掲示やホワイトボードにも書き出されています。それでも迷ったら、窓口で「Local? Express?」と聞くのが確実です。特急に乗るなら、改札が始まる前に特急券を買っておきましょう。
立山駅ホームの発車標。赤い「特急」と「普通 LOCAL」の種別が英語つきで表示されている(富山地方鉄道)
発車標。上の赤いバッジが「特急」、下が「普通(LOCAL)」——種別は一目で分かる

ホームへ:乗るまでの流れ

きっぷを買ったら改札へ。改札が始まるのは発車の約10分前です(駅に英語の掲示もあります)。ホームに出たら、発車標で「電鉄富山」行きであることを確かめて待ちます。
やって来るのは黄色と緑のツートンカラーの短い編成。ワンマン運転の列車もありますが、立山駅は駅員のいる駅なので難しいことはありません。大きなスーツケースは座席の脇や車端部の空きスペースへ。
富山地方鉄道立山線の黄色と緑の電車が立山駅ホームに停車
黄色と緑の地鉄電車。立山駅で発車を待つ
車内は転換式のシートが並ぶ、どこか懐かしい雰囲気。列車によっては、赤いふかふかのシートを備えた元特急用の車両に当たることもあります。
富山地方鉄道の車内。赤い転換式シートが並ぶ
赤いシートが並ぶ車内。列車によって車両はさまざま
発車すると、電車は常願寺川の谷に沿って山を下っていきます。夕方の便なら、暮れていく山と川の景色が横断の旅の締めくくりになります。
富山地方鉄道立山線の車窓から見る常願寺川と夕日の山並み
車窓から。常願寺川と夕暮れの山々

電鉄富山駅に着いたら

終点の電鉄富山駅は、JR・新幹線の富山駅の南口側すぐ隣です。富山駅は北陸新幹線の停車駅なので、改札できっぷを渡して出れば、新幹線への乗り換えは徒歩数分。東京へは「かがやき」で約2時間強、金沢へは約25分です。

逆方向:富山からアルペンルートへ入る場合

電鉄富山発・立山行きも同じく日中ほぼ1時間に1本です。アルペンルートへ朝から入るなら、なるべく早い列車で立山駅へ——立山駅からはケーブルカーが美女平へ接続し、そこから先が横断ルートです。東京側からの入り方ときっぷの選び方は子記事にまとめています。
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冬もこの電車は走っています

アルペンルート本体は例年12月から4月中旬まで全線運休ですが、地鉄立山線は通年運行です。冬の立山駅周辺は静かな山里で、雪景色の車窓はこの路線ならではの楽しみ。ただし季節や時間帯で本数が変わるため、最新の時刻は富山地方鉄道の公式サイトで確認してください。